やねの日記

日々の出来事や思ったことを綴るブログです。

泣けた物語

ゲーム内のストーリーを読んで、号泣しました。

 

グランブルーファンタジーの中のイベントストーリーで、プレガンド・コーラスというタイトルなのですが、これを読んで号泣しました。

 

グラブルのストーリーにはこれまでも何度か泣かされているのですが、どうしてこんなに悲しくて、優しくて温かい物語が生まれるんだろうと思いました。

 

私はつまらないと思ってしまうとなかなか最後まで読みきることが出来ないタチなのですが、今回の物語は、後半本当にストーリーを進める手が止まらなくなっていました。

 

ネタバレ含みますが、この下に軽く感想書きます。そのためここからはイベントストーリー読み終えた、または読む予定の無い人向けです。

 

人にはそれぞれ心があって、その心と心がぶつかり合って調和を取れなくなってしまうと諍いが起きて、心の歪みを無理矢理直そうとして別の1人がその歪みを抱えてしまう…

そしてそれが大きな歪みになり、暴走を起こしてしまうという絶望、でもその中に僅かな可能性を探して元の綺麗な心を取り戻す。

人々が喧嘩をするようになったのも元々は災害が原因で、元は優しい性質の持ち主ばかりでした。そこに優しい旅人もいて、その旅人が人々の歪んだ心を一身に背負った結果起きてしまった悲劇でした。しかし暴走した旅人を見て、暴走した理由を知った人々は冷静な心を取り戻したのです。

 

いつも優しい穏やかな顔をして、人々の荒んだ心を背負い、傷ついても平静を装っていた旅人の心の中に溜まったものを知ったとき、目から自然に涙が出てきてしまいました。こんなに大きな苦しみを背負って彼はどうしてここまで過ごして来れたのだろうと、胸が苦しくなりました。

 

でも、これでやっとその苦しみから解放され、人々も元の心を取り戻し、ハッピーエンドで良かったな…と思いました。

 

しかしまだこれで終わりではなく、暴走をしたせいで疲弊しきった旅人は、何百年もの眠りにつくことになってしまったのです。

今いる人々の顔を見られるのはこれで最後。歪みを溜め込んだ代償は大きいものでした。

今にも眠りに就こうとする旅人に向け、人々は歌を歌い、眠りに就いた後には彼を祀ることになりました。

 

眠ってしまうその最後まで歌を歌い、彼に届けることで彼は幸せな気持ちで眠ることが出来たため、これはハッピーエンドなのだろうと思うのですが、一方で、この終わり方が悲しくて仕方ない私もいて、結末を知った私は、また泣いてしまいました。

 

このとき私は自分が人々のうちの1人になっている気分だったのですが、自分らが醜い争いをしていたせいで、心優しい旅人が犠牲になり、もう一生会うことが出来ないなんて、こんな悲しいことがあるでしょうか。

他人の話に耳を傾けて、皆で団結していればこのような結末は待っていなかったと思うと、悲しくて堪りません。

災害で家族を失ったら、その絶望から気持ちが抑えられないのは人間だったら当然だと思いますが、そこで我慢出来なかったことで必要なかった新たな犠牲者を生み出してしまったというのは、どう考えても仕方なかったでは片付けられないと思いました。

 

最後人々が明るい表情をして復興に取り掛かっていて、どうしてそんなに明るくしていられるの?と思ったのですが、旅人は元々人々の平和を願っていたのだし、いつまでも悲しんでいるより、明るく過ごして、旅人が何百年後かに帰ってくる場所を作っておくことが一番、誰にとっても幸せなのだろうなと思いました。

 

長くなってしまいましたが、ここに今の気持ちを書き留めておきたくなるほどに、この物語は私の心を揺さぶりました。

この物語と、思わぬ出会いが出来て幸せです。